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「はらっぱのクレヨンくん」

ちいさなクレヨンくんは、おえかきがだいすき。きょうもはらっぱで、まっしろなキャンバスにえをかこうと、うきうきしていました。
「さあ、なにをかこうかな?」
クレヨンくんは、あか、あお、きいろ、みどり、たくさんのいろえんぴつたちとであいました。
「こんにちは、クレヨンくん! なにをかくの?」 いろえんぴつたちは、クレヨンくんのえにきょうみしんしんです。
「そうだ! みんなでおおきなおはなをかこうよ!」
「けしゴムさんのしっぱい」

クレヨンくんといろえんぴつたちが、おおきなおはなをかいていると、ふわふわとしろいけしゴムさんがやってきました。
「わあ、きれいなえだね!」
けしゴムさんは、えをよくみようとちかづきすぎて、つるっとすべってしまいました。 「あちゃー!」
けしゴムさんのからだがおはなのいちぶにふれてしまい、せっかくかいたえがすこしきえてしまいました。
しょんぼりするけしゴムさんに、クレヨンくんはいいました。
「だいじょうぶだよ、けしゴムさん。しっぱいしても、またかきなおせばいいんだ!」
「ハサミさんのだいかつやく」

クレヨンくんたちは、きをとりなおしてえをかきはじめました。そこへ、チョキンチョキンとおとをたててハサミさんがやってきました。
「みんな、なにをつくっているの?」 ハサミさんは、クレヨンくんたちがかいたおはなのえをみて、ひらめきました。
「そうだ! このおはなをきりとって、すてきなカードをつくろうよ!」
ハサミさんは、きようにおはなのえをチョキンチョキンときりぬき、せかいにひとつだけのうつくしいカードがかんせいしました。
「じょうぎさんのまっすぐなみち」

きりぬいたおはなのカードに、メッセージをかこうとしたクレヨンくんたち。
でも、まっすぐなせんがなかなかいけません。
こまっていると、ひゅーんとじょうぎさんがやってきました。
「まっすぐなせんなら、ぼくにおまかせ!」
じょうぎさんは、すーっとからだをあてて、まっすぐなみちをおしえてくれました。
クレヨンくんたちは、じょうぎさんのせんにそって、きれいなメッセージをかくことができました。
「のりくんのステキなはりえ」

かんせいしたおはなのカードを、だれかにプレゼントしようとかんがえたクレヨンくんたち。
でも、どこにはろうかなやんでいました。
そこへ、ねばねばののりくんが、にこにこしながらあらわれました。
「ぺたぺた、ぼくがはってあげるよ!」
のりくんは、おはなのカードをだいしにぺたっとはりつけ、もっとすてきなはりえにへんしんさせてくれました。
「みんなでえがくおおきなゆめ」

クレヨンくんとぶんぼうぐのなかまたちは、
ちからをあわせてすてきなはりえカードを
かんせいさせました。
「みんなできょうりょくすると、こんなにすてきなものができるんだね!」
クレヨンくんは、みんなのえがおをみて、
とってもうれしくなりました。
「さあ、つぎはなにをつくろうか? みんなでえがくゆめは、むげんだいだよ!」
クレヨンくんたちは、これからもたくさんの
すてきなものをつくりつづけるでしょう。
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